やめてよ。

いつの間にかすっかり秋になりました。

9月に2月期が始まると、こども達が夏の間にぐっと成長していて驚きました。

皆、身長が伸びていて、縦に引き延ばしたような印象です。しかも脚ばかり長くなっています。

年長さんや1年生は歯が抜け、それがコメディな感じで、より可愛らしく思えます。

でも 一番変化を感じたのは1歳児でした!

最初は興味を示しても、すぐ飽きてしまうのが1歳児ですが

集中時間が長くなりました。

これによりレッスンがスムースに流れるようになりました

そして何といってもコミュニケーション能力がついて、お友達に興味を示し、自分からアプローチする事が増えました。

「どうぞ」

「ありがとう」

名前も呼び合います。

「○○ちゃん」「▲▲ちゃん」

誰かがドアから入ってくると、例えレッスンの途中でも、皆がドアのところに集まり

「○○ちゃん!」」「○○ちゃん!」

と大騒ぎ。

みんなニコニコ笑顔です。

あんなふうに歓迎されたら嬉しいだろうなぁ~と私もそれを止めません。

でもトラブルも発生してきました。

この間、A君がB君に親切にある物を渡そうとしたら

B君はそれが気にいらなかったらしく、いきなりA君の頭をポコ~ンと叩いてしまいました。

「えっ?」

何で?なんで?ナンデ?

A君はぽか~んと口を空けてしまいました。

私はA君がわっと泣き出すと思いました。

するとA君は小さな声でぽそっと言いました。

「やめてよ。」

・・・・・・・。

わぁぁぁぁん

泣いたのは叩いたB君でした。

自分が悪い事は1歳だってちゃんとわかっています。

さらに自分のお母さんに怒られ、それを確認して泣きます。

いやぁ、よく言えたねA君。

「やめてよ」って!

どういう時にどのように言葉を使うのか、経験して学ぶ事が大切ですよね

「やめてよ」

と言える事はとても大事だと思います。

心理学者のエリクソンは「人生の大切な事は、幼稚園の砂場で全て学べる 」

と述べています。

色々な経験を積んでいく様子を見守るのは、時に心が痛みますが

自分自身で気がつくチャンスを奪ってはいけないと思います。

その後、それをきっかけに二人はとても仲良しになりました。

良かった良かった

笑顔をみていると、こちらまで幸せな気持になります。

いつも楽しみな1歳クラスです。

ピアノ発表会

8月4日土曜日に下丸子の「大田区民プラザ」にてキャロルピアノ発表会が催されました。

全員がリトミックのレッスンを受けている(卒業した)子供達です。

年長さんから高校2年生まで31名の参加でした。

ピアノ担当の高田先生の指導力の高さは勿論ですが

やはり、リトミックを勉強している子供さんのピアノ演奏は違いますね~!!

心がのった「音楽」を表現できています!!

音楽には「タイム」「スペース」「エネルギー」があり、それらは皆関係しています。

ピアノの演奏で一番感じにくいのは「スペース」だと思います。

でも、子供達の演奏には「スペース」=「空間」が見えました。

これがリトミックの成果だと、とても誇らしく思いました。

欧米では音楽を学ぶ人にとっては必修科目のリトミックですが、残念ながら日本では、

楽器の導入としてリトミックをすると考えている方が多いです。

とても残念ですし、導入だけではもったいない事だと思います。

音楽のすべてはリトミックで体験する事ができます。

キャロルのようにリトミックと楽器の両方レッスンを受ける事で、素晴らしい相乗効果を是非実感してほしいと思います。

3時間にも及ぶ盛りだくさんの楽しいコンサートでしたが、

最後まで集中して演奏を聴いたり参加できた子供達は素晴らしいです。

リトミックのレッスンでは見た事のない、緊張した真面目な表情がかわいらしくてたまらなかったです。

御父兄の皆様、御協力をありがとうございました。

皆様、お疲れ様でした!!

1歳児クラス

あっと言う間に夏になってしまいました!

3月の作品発表会や卒業式も無事終わり、4月からは新規のクラスも開講されました。

4月から始まった新規のクラスはすっかり波にのり、毎回充実したレッスンになってきました。

昨年から始めた「1歳児クラス」は、皆様のご要望に応え、今年度からレッスン曜日や回数も増やしました。

現在木曜日と金曜日に開講しています。

私も金曜日クラスを担当し、久しぶりにいい汗(冷や汗?)をかきながら楽しんでいます。

1歳児のエネルギーって凄いです。興味のあるものには全身で向かってきます。

興味あるものが変化すると、それまでの大事なものはアッサリ捨てられます(笑

物を集める事が大好き。ナイナイするのが大好き。繰り返しが大好き。

言葉はまだ出てこなくても、こちらの話はちゃんと理解しています。

ただ、理解はしてもそれに従うかどうかは別ですが(笑

ピアノの音、知っている音楽、声、とにかく敏感です。

何をしても可愛い1歳児を見ていると、自然に笑顔になり、レッスンが終わっても暫くは私の口角が上がりっぱなしです。

夏を超えるとぐっと更に成長されるでしょう。

夏休みが終わってお会いするのが楽しみです。

誰が飛び立つ?

昨日の小学校3年生のクラスでの出来事です。

作品発表会に向けての作曲が、それぞれやっと完成しました!

そしてその会で歌う曲を練習しました。

「小鳥は飛び立つ」

という、ダルクローズが創った、とても美しい曲です

こども達が歌う最初の

小鳥は 飛び立つ  広いこの世界に~

というフレーズを聞いて

(なんだかイマイチ、ノリが悪いなぁ・・

声も出ていないし・・

真剣じゃないわね・・)

よし、ここで「喝」を入れねば・・と思った私は・・・

「それじゃ聴こえないでしょ!こんなふうに歌って!」

と、心をこめて大きな声で手本を示しました。

私は 飛び立つ  広いこの世界に~

すると途端に大爆笑!!

なんで???

すると、こども達が笑いながら言いました。

「先生!  違うよぉ~! 小鳥が飛び立つでしょ?

自分が飛んでどうするのぉ~

あらら~

ほんとだ! 「小鳥」を「私」って歌っちゃった~!

私もつられて大笑い

こども達は、「私が飛び立つ」が気にいったのか、パタパタと手を羽にして飛ぶ真似をして笑い続けています。

大笑いしたせいか、なんだかすっきりしました。

その後はとても声が出てきて、レッスンは無事終了。

ほんと、私ってドジですよね。

でも・・結果オーライな出来事でした

チャレンジ リトミック

2012年になり、早くも2月になってしまいました。

今年の冬は本当に寒いですね。

でも、こども達は動くとすぐ「暑い~!」と言うので、レッスンではすぐ暖房を切ってしまいます。

先生は、ピアノを弾く手がすぐ冷たくなるのに、こども達は本当に元気です

インフルエンザも爆発的に流行っていますね

お休みが多くなってきましたが、何とか春まで体調を崩さずに過ごしたいものです。

さて

随分前になってしまいましたが、1月29日に恒例の

「チャレンジリトミック」を開催しました。

これは、生徒さんのご家族にもリトミックを楽しんでいただき、ご理解を深めたいとのねらいで行っているイベントです。

今回は「1歳クラス」「2歳クラス」「年少クラス」のご家族に参加していただきました。

中には、毎年ご参加いただく皆勤賞のパパもいらっしゃいます。

こども達は、こんな時、とても誇らしげです。

「どう?こんな僕って(私って)凄いでしょ?」

そう、顔に書いてあります(笑

「教えてあげるから、真似していいよ!」

とも、書いてあります。

そんな様子を微笑ましく見守るご家族の皆様・・・。

見ていて、私達も幸せな気分になります

リトミックは体験し、実感してこそ、その良さがわかります。

レッスンの中で、ご家族の皆様が、「!!」と思う瞬間が1回でもあったら良いな~と思いました。

実は、パパやママ対象の「大人リトミック講座」を開きたいと、秘かに思っているのです。

その時はまた、是非ご参加くださいね!!

クリスマスソング

明日から12月!

今週から、小さい子のクラスではクリスマスソングを歌い始めました。

まずは恒例の

「あわてん坊のサンタクロース」

この歌を歌うと

あぁ、又この時期がやってきたんだと急にクリスマスモードになります。

いそいで リンリンリン いそいで リンリンリン 鳴らしておくれよ鐘を~

こども達は歌いながら、鈴を鳴らします。

♪リンリンリン リンリンリン  リンリンリン♪

こども達は、心をこめて歌っていて、とても良い顔をしています。

なんて幸せな平和な情景だろう・・と胸が熱くなります。

今月はクリスマスを題材に夢あふれるレッスンをしたいです

参観して~

寒さが本格的になってきました。

レッスン中に、テイッシュの出番も多くなってきました。

昨日、学校行事の話になりました。

音楽会や、舞台等、この季節は盛り沢山ですね。

こども達も忙しそうです。

リトミックのレッスンの時だけでなく、学校などでのこども達の様子を見てみたいです。

そう話したら

「来てよ~!来て~!」

の大合唱になりました。

「えぇ?家族でなくても行けるの?」

と聞くと

「大丈夫~。前、○○ちゃんのピアノの先生も来ていたよ」

と言われました。

それなら私も行ってもいいかも??

俄然行く気になっていると、

「駄目でも、変装してくれば?」

・・・?

「変装?」

と聞き返すと

「おばあさんとか~」

ですって!!

何故

「お姉さんとか~」

と言わない?(笑)

まぁ、こどもは正直ですからね

他のクラスでは

「先生はいつ結婚するの?」

と、真顔で聞かれたりする事もあります。

確かに大人でリトミックしている人は年齢不詳かもしれないですね。

普通の大人だったらやれない事を平気でできるのが、この仕事の特権かも(笑

でも、それが楽しいんだなぁ。

いつまでも、こども達と一緒の気持ちになりワクワクしていたいです。

個人面談

すっかり秋も深まってきました。

毎年キャロルではこの時期にお母様との「個人面談」を行っています。

お子様一人ひとりのご様子をお話する機会を設け、ご家庭との関係を密にする事が

より良いレッスンに繋がると考えています。

ご家庭でのご様子や、お子様の好みなど、お母様からも情報を得られ、大変参考になります。

又、内緒の(笑)レッスンでのとっておき秘話?をお話する事ができたり

何よりも、リトミックを通じてのお子様の成長をお話できればと思います。

お忙しい中、お時間をいただき申し訳ありませんが、ご協力をお願い致します。

実は6月頃のレッスン中にこんな事がありました。

小学3年生のクラスで、何故か子供達が「リトミックが一番出来る子は誰だ?」と言いだしました。

それぞれが「私じゃあないけどねっ!」

と言いながらも瞳がキラキラしています。

「先生、言って!言って!」

と迫られました。

そこで私は言いました。

「じゃあ、一番を言います。」

子供達はし~ん・・・となりました。

「○○ちゃん、あなたは一生懸命が一番です!」

「○○ちゃん、あなたはアイディアを出すのが一番です!」

「○○ちゃん、あなたは覚えるのが一番です!」

「○○ちゃん、あなたは動きの素早さが一番です!」

えぇぇぇ~~

何それ~~~!!

子供達が一斉に叫びました。

私は続けました。

「これは全部リトミックをやると身につく良い事です。

みんな、それぞれ個性が違うから全部の一番はいません!」

そしてリトミックの話をしました。

そして、(そうだ、今度はこの子達自身に個人面談をしよう)と決めました。

秋になり

「今度、一人一人ともっとお話しをしたいから、お母さんなしで個人面談します。」と言うと

子供達は大騒ぎ!

「えぇ~っ!怒られるんだぁぁ! だってふざけるもん!」

ですって(笑)

「そうかもねぇ~」

とその場では言いましたが(笑

そしてレッスン終了後に一人ひとりと話す時間を作りました。

それはちょっと感動的なでき事でした。

それぞれの本音や、リトミックに対する真摯な思いを知りました。

(あぁ、こんなにしっかり自分の気持ちを話せるんだ、いつの間にこんなに成長したんだろう・・。)

私も真剣に話しました。それぞれの良いところを伝えたかったし

私がそれぞれを認めている事をわかってほしかったのです。

そして他の人と比べるなんて全く意味がないことも・・。

私は時々、もし自分が子供でキャロルのこども達と一緒にリトミックしていたら

一体どんなタイプだったんだろうと思う事があります。

そう考えると、こども達の言動がもっと身近に感じられ、理解できるような気がします。

個人面談の続く秋・・。

色々と想う秋なのです

待っているんだ!

今日、小学2年生のクラスで、レッスンが始まる前に、

ある男の子の口の中にキャンディーが入っているのを発見!

「もう始まるから、早く食べちゃいなさい。」

と言うと

「ごっくん!」

その子は飲みこんでしまいました

私は慌てて

「喉につかえたらどうするの?飲んだら駄目!」

と、言うとその子は

「平気だよ~。ずっと前にガムも飲んだことあるよ」

と言いました。

そして

「でもね、それからいつも見ているんだけど、まだ出てこないんだよね~」

「えっ?見ているってウンチ?」

「そう~。緑のガムだったんだけど、まだウンチは緑のが出ない!」

と不満そう。

笑いたいのを堪えて

「じゃ、出てきたら教えてね」

と言いました。

下ネタですみません!!

何でも楽しめるこどもってほんとに良いなぁと思います

卒業生

先週、キャロルには珍しい見学者がみえました。

卒業生です!

もう卒業して何年になるでしょうか?

なんと東大・東大大学院を卒業し、今は研究室にいるとか・・

昔の可愛い女の子の面影を残したまま、素敵な女性になっていました。

現在東京大学の「開(ひらき)研究室」で赤ちゃんから大人までの動きと脳の関係について研究し、

「あかちゃんラボ」という名前で調査しているそうです。

その卒業生は、キャロルでのリトミックが大好きだったそうで、それがきっかけになり、この研究に興味を持たれたそうです。

それで改めて、何十年ぶりかにリトミックを見たいと思われたそうです。

見学を終えると

「あれもやった、これも覚えがあると、見ていて色々思い出しました。懐かしいです!」

「色んな事が勉強になりました。是非研究に生かしたい」

「先生のピアノ演奏が素敵で、録音したくなりました。」

等と嬉しいコメントをいただきました。

東大の教授達もリトミックの成果を高く評価していて、この教育がもっと当たり前に義務教育として取り入れられればと

話しているそうです。

本当にそうなれば素敵ですね!!

ダルクローズはリトミック教育を確立するにあたり、心理学者とは、共に研究をし成果を得ていますが

脳科学としてはまだ実証できなかった時代です。

現代の脳科学の分野からリトミックによる成果を調査し、分析できたら素晴らしいですよね!

今レッスンへ通っているこども達も、将来どんな大人になるのか・・リトミックの影響・成果がどうなるのか

長生きして(笑)全部を知りたいです