2017年度


まだ歩くのもおぼつかない1歳2ヶ月の頃から、約1年半キャロルに通わせていただいています。先生のピアノの音楽を聴き、湧き出てくるように身体を動かしている時の息子のキラキラとした表情をみて、私自身も幸せな気持ちでレッスンの時間を過ごしています。

親子クラスでは、息子はもちろん親の私も生徒気分になり、音楽に身を委ねそれが身体と結びつく喜びを共有出来る、貴重な時間になりました。レッスン後は、息子も心身ともに温まり口数も多くなり、先生とお話ししたり、何か一生懸命質問したりしている様子をみるのも最近の楽しみになっています。

膝の上でやっていた“おすわりやす”のお歌も、今では「これは自分でやる!」と膝から降りたり、家ではぬいぐるみを自分の膝の上に乗せたり紙きれを人に見立ててやってみたり…とレッスンでの活動が身体の中に入り、さらに自分なりに発展させていくまでの成長も感じ嬉しく思いました。

また、手遊びのバリエーションの中で「次はなんの種をまく?」「どんな形にする?」と聞かれ恥ずかしながらも勇気を出して言ったものを、お友達みんながやってくれた時の喜びに満ちた嬉しそうな表情も忘れられません。それができるのも先生の音楽のパワー、クラスのお友達の暖かい雰囲気の中でだからこそだと思います。

先日3月には、2歳児さんから小学生のみなさんの発表会をみにいかせていただきました。レッスンで今やっていることも、これから長く広く繋がっていくのだなと感じることもできましたし、まさに小さな種から芽が出て葉が出て、そして1本の木にとどまらずその周りのものとの〝調和〟が生まれて世界が広がっていく様子を見ているようで、感動と衝撃の連続でした。こんな風に身体を柔軟にコントロールし自分を音楽的に表現できたら、生活の中での気持ちの切り替え、自分や相手のありのままを受け入れる心も自然に育まれ、生きる力に繋がっていくだろうな、とリトミックへの希望がより一層膨らみました。

息子はまだまだリトミックの入口の小さな小さな1歩を踏み出そうとしているくらいの所かな…と思いますが、小さな小さな息子の心の中に、素敵な音楽の種を蒔いてくださった先生方に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

1歳児親子クラス H君のお母様


私がキャロルのリトミックを知ったのは前回の発表会でした。

リトミックは小さな子がするものと思っていた概念が変わった瞬間でした。自分の娘と同じくらいの子が、リズムを感じて楽しそうに動いているのを見て、元気すぎる娘にぴったりだと感じ、始めました。

年中からのスタートで、初めは正直ついていけるのかしらと不安な部分もありました。元気が空回りしてしまうことも度々ありましたが、先生方もそれは個性で元気があっていいですよといつも暖かく見守ってくださり、生き生きとした娘の姿を見ることができました。良いお友達にも恵まれて、本人にとっても、私にとってもかけがえのない居場所ができました。

やがて、二人目の妊娠がわかり、大きなおなかで通うリトミック。月一の見学日には、ピアノの音が聞こえるとポコポコとおなかを蹴ってみたり、生まれる前からしっかりとリトミックを楽しんでいたようです。生まれてからも、お姉ちゃんたちの歌声を聞きながらお昼寝してみたり・・・初めの一歩を歩いたのはリトミックのレッスンの時でした。みんな、わあ。。という歓声があがり、騒いでしまったのを思い出します。周りのお母さんたちにも見守られ、本当にリトミックと一緒に成長をしてきたんだなあと思います。

いざ、親子クラスを始めた時は、いつも見学をしている階段から離れようとせず、見学をするかのように見ている姿に私自身、焦りがありました。自分がリトミックをするということがよく理解できなかったのでしょう。そんな時にも、先生は、そのうち降りてきて一緒にやってくれますよとにっこり笑っておっしゃってくださいました。後日、そんな悩みが嘘のように走り回る我が子がいて、本当に、嬉しかったです。ひとりひとりをよく理解して子供と接してくださる先生だからこそ子供も心を開きのびのびと楽しむことができているんだろうなと感謝の気持ちでいっぱいです。今では率先して発言をしたり、力いっぱい走り回ったりして、楽しんでいます。

音楽は音を楽しむもの・・・私も昔ピアノを習っていて音楽が大好きで、いつも鼻歌を歌ってしまうような性格です。

娘達にも音楽を楽しんでもらいたいという想いから始めましたが、今では二人で即興の音楽を作って歌ったり、お互いのリトミックでの歌を一緒になって歌ったりしています。うちにいるときもリズミカルな毎日。2人の中に確実に音楽を楽しむ心が育っていると感じます。

今回発表会をしてみて、まさか自分が舞台に上がるなんて思ってもみないことでしたが、娘と楽しくいつも通りのリトミックができたこと、小学生の姉については、今までの積み重ねの成果が形となって彩られたような気がして、家族三人それぞれにとって本当に良い経験になりました。

四月からは母子分離が始まります。どんな風になっていくのか・・・今から楽しみです!

2歳親子クラス Aちゃん

   Eクラス Aちゃん のお母様


四月から二年生と年長の二人の息子が、どちらも二歳児の時からキャロルでお世話になっています。兄が一年目の年に発表会があり、舞台ではしゃぐ彼を追い掛け回していましたが、先日の二度目の発表会では二人の成長した姿を客席でゆっくりと楽しむことができました。

兄は小さな頃からマイペースで、一人で黙々と遊び、お昼寝が始まれば何時間でも寝続ける子でした。私が何か歌うと、「ママは歌わないで」と私を黙らせ、好きな様に歌っていました。自分の世界に入り込み、音程もリズムも違うのに「いいの!」の一点張りでした。私は自分が弾けないからか、楽器を弾けると人生がより豊かになると思っていますが、彼の場合はいきなり楽器を習わせても無理だろうと感じました。彼の個性を潰さず、無理なく音楽を学べるところはリトミックではないかと、インターネットで検索したらすぐにキャロルが見つかりました。既に弟がいたので、近くにキャロルがあったことは本当にラッキーでした。

入会と同時に、彼自身のお昼寝タイムとやりたがりの弟との闘いが始まりました。歩いて来るまでの間にベビーカーで寝てしまい、最後の五分しか参加しない日もありましたし、とにかく弟が一緒にやりたがるので、大抵三人で参加していました。楽しそうだけれどいつもピアノとずれている、そんな日々が続きました。

二年経ち、兄は親子分離し、弟の番が回ってきました。散々一緒にリトミックをやってきましたので、さぞ優等生だろうと思いきや、彼はレッスンとなるとここぞとばかりに私にまとわりついてきて、いつも抱っこ抱っこの状態でした。年々齢を重ねている身としては予想外に体力的に辛いレッスンが続きました。

二人とも親子レッスンの頃は何か身についているのか、何だかよく分からなかったのですが、その頃の私は週に一回、先生のピアノを聞かせるだけでもいいに違いないと信じて、寝ていてもしがみついているばかりでも、レッスンの場にいさせる様にしていました。もちろん煮えたぎる様な思いも抱えていましたが、時々先生がお話くださる「必ずみんな成長するから大丈夫」というお言葉に励まされ、通い続ける気力を充電していただきました。

弟が親子分離してから、レッスン中はお友達とのティータイムになっていますが、子供達は親の見ていないところでめきめき成長しています。先日の発表会、寅年の兄はトラになり切り、終始舞台の床を這う様に低姿勢で、独特の存在感を醸し出しながらも、作った曲を先生の伴奏に合わせて弾くことができました。弟はとてもまじめに、正確に、音階とリズムを刻んでいました。姉もいる三人きょうだいの三番目なのですが、私が思っていた以上にまじめで、リトミックをしていると、気づかなかった子供の色々な面を発見できます。

一年前から、二人とも姉と一緒に大手の音楽教室でエレクトーンを習っています。同じ日の同じ時間帯に三人が別々にレッスンを受けられるという、親にとっての続け易さは重要ですし、メソッドもカリキュラムもすばらしいと思っています。でもキャロルは特別です。弟達は練習でつまずいても大人顔負けの集中力であっけなく克服します。泣きながらも根性で克服する姿を見せていた姉とは対照的で、元々、姉の方が歌も上手くリズム感もありましたので、余計にリトミック効果の大きさを感じています。

もうすぐバイオリンも習い始めますが、届いた自分のバイオリンを見て誇らし気にしているのも、小さい頃からキャロルで素敵な音楽に触れてきて、自然と憧れの気持ちが生まれていたからだと思います。

親子で通い始めて六年目、私はただただ通わせてきただけですが、先生方が蒔いてくださった種は、見えないところでしっかり根を張っていたようです。かわいらしい芽を出し、上へ上へと成長を始めました。一体どんな花が咲くのか、これからがますます楽しみです。

Bクラス Aくん

Dクラス Tくん のお母様


 
キャロルに通い始めて10度目の春を迎えました。この春、娘がFクラス(小3)を卒業致しました。

初めてキャロルに伺ったのは娘が生後6ヶ月の時、2歳年上の兄の体験レッスンの時でした。私自身が幼い頃にリトミックに通った楽しい記憶があり、「こども達にも是非リトミックを」といくつも教室を体験し、たどり着いたのがキャロルでした。

はじめの頃は教室内にブルーシートを敷いて頂き、お昼寝しているりたをベビーカーごと運び込んで、兄と親子レッスンに参加していました。
お昼寝していたはずの娘は、いつの間にか目を覚まし、目を輝かせ、ベビーカーから身を乗り出してレッスンに参加していたものでした。

まだお座りもできない頃から、10年もの成長に寄り添ってもらったキャロル。

「音楽を身体で奏でる」それがリトミックの考案者ダルクローズの理念ですが、音楽という切り口にとどまらず、例えば文節を唄うように読む国語の音読であったり、リズムを刻むように唱えるかけ算九九であったり、娘の日常の全てにレッスンで学んだことが活かされているように感じています。

また、気分がのらない時でも音楽が流れれば歩き出せるように、億劫な物事にも時間になれば取り掛かれる、そんな機動力も養われたように感じています。

幼稚園生になり、小学生になり…成長と共に、習い事は数字等で評価される物が増えていきます。時にその評価に惑わされ、相対的にしかこどもの良さを見出だせなくなりそうにもなります。
でも、レッスンで「わぁ○○ちゃんのそれ素敵!」「●●くんのそれもかっこいいね!」とありのままの個性を受け入れ認めてくださる先生方の姿勢と、素敵なピアノの音色により、何度も見失っている物に気付かされてきました。

先日の作品発表会では「1年生の時に作曲したあの曲も好きだったけれど、今回はより、Rちゃんらしい曲ね!」と同じクラスのお母様に声を掛けて頂きました。キャロルでは、お母様方にも 娘の成長にずっと一緒に寄り添って頂きました。評価を気にせず表現できる場だからこそ、こども達もお互いを素直に認め合えています。私もクラスの仲間の成長を親戚のおばちゃんのような気持ちで愛しく思っています。

こどもの成長は早く、親が習い事に付き添える時間はわずか数年です。キャロルで親子一緒に過ごせたこの貴重な数年は私の宝物です。
卒業を迎え形は変わりますが、これからも日常の中にキャロルがずっと寄り添ってくれることを確信しています。

Fクラス Rちゃんのお母様