2016年度

この1年間、息子と共に1歳親子クラスでリトミックレッスンを受けてきました。

レッスンに通い始めた当初は、名前を呼ばれて「はい!」とお返事することや、一人で先生に名札をつけてもらいに行くことすら出来ず、いつか音楽に合わせて動くことが出来るようになるのかな?と心配になってしまうほどだった息子。それが今では、レッスンの日は大はりきりで「今からくまちゃん会いに行く?」「コロコロパチンする?」とレッスン内容を口にし、いそいそと家を出ます。先生に名前を呼ばれると嬉しそうにお返事し、「こんにちは?」のタンバリンを元気に叩き、ピアノの音に合わせて楽しそうに動けるようになりました。

1年を通じて歌い続けた歌は息子の中に染みいっているようで、家で過ごしているふとした時間にも「おすわりや〜す?」や「マ〜マとさんぽ、ペンギンおやこ?」とお歌が始まります。1歳では先生やお友達とやりとりする楽しい時間が持てればそれでいい、と思って始めたリトミックですが、こんなに小さな子どもにも「音を楽しむ感覚」が確実に育まれているのだなぁと感心してしまいます。

私も幼少期にキャロルのリトミックに通っていたことがあり、その後も音楽の勉強を続けてきました。息子と改めてキャロルのレッスンに通うようになった今だからこそわかるのは、一見遊びに思える動きや活動にも音楽的な意味があり、今後のステップに繋がっているということです。息子だけでなく当時の私も、楽しい遊びを通じて音楽の基礎を築いてもらっていたのだと気がつくことが出来ました。

このような楽しく貴重な体験をさせて頂き、また子ども達の成長を温かく見守りながらレッスンを進めて頂き、先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。これからも長くお世話になることが出来ればと思っています。
今後ともどうぞよろしくお願いします!

1歳児親子クラス J君のお母様


リトミックって、どんなものだろう?
ドキドキしながらまだハイハイの祐実と1歳親子クラスに入ってからもうすぐ3年になります。親子リトミックを振り返ると祐実の成長の断片が次々と思い浮かびます。

しばらくは抱っこでの参加でしたし、本人のリアクションもいまひとつで、私の筋トレのために通っているようだな・・・と思うこともしばしばでした。まだつかまり立ちしかできなかったのに、周りのお友だちにまざろうと突然ひとりで長い時間立てるようになって驚いたのもレッスン中でした。2年目の2歳親子クラスでは、活発過ぎるくらいに動き回りつつ、ここぞとばかり抱っこやおんぶを要求し、未だに私の筋トレは続いています。そして最近、やっとやっと、ママのお膝を離れて、絵本を見るようになりました。

さて、リトミック。それがどういうもので、これから彼女にどんな影響を与えていくのか、正直言って未だによく理解できません。ただ一つわかったことは、これまでの親子クラスの時間が我われ親子にとってものすごく豊かな時間であったということです。日々の生活では仕事や家事に追われ、不器用な私は全力で祐実に向き合う時間はなかなか作れませんでした。一時体調を崩してからは、なおその時間が減ってしまいました。平日は幼いうちからベビーシッター、託児施設、現在は幼児園と、親から離れて過ごしています。

その中で、1週間にたった数十分のリトミックですが、レッスンを通して100%お互いに向き合うことができている気がします。そして、その凝縮された豊かな時間は日常に頻繁に染み出してきます。ゴムを見つければ伸びて〜伸びて〜と歌い、リンゴやブドウがミックスジュースになり、木の切り株がピアノになり、夕食どきに「ねえ、今日は何を食べたの〜?」と熱狂的に歌いかけパパをまごつかせます(笑)。あれだ!と思いついて私が参加すると本当に嬉しそう。共有するリトミックの経験が、日常に彩りを与えてくれます。

4月からは親子分離、あのやんちゃ娘がどうなるのか?不安も抱えつつ、歌もおしゃべりも大好きな祐実が、いきいきとリトミックのお話をしてくれることを期待して、新年度を迎えたいと思います。
いつも温かく導き、見守ってくださる先生方には心から感謝しております。これからもよろしくお願いいたします!

2歳親子クラス Yちゃんのお母様


まだ歩くのもおぼつかない一歳の娘がキャロルに通い始めて、早いもので6年が経とうとしています。リトミックは進級テストや試験がないためか、お習い事と言うよりは楽しみで通っているように思われます。娘にとっては楽しいから通っている、そんな意識かもわかりません。

しかし、毎月1回の保護者の見学の際には確実に一ヶ月間の学びが見て感じとれます。音を楽しむ、音符を習う、自分で想像したものを曲にする、人前で発表する、などなどたくさんの成長が感じられます。年に一度の発表会では先輩生徒さんの作曲の創作音楽の発表を観て、素晴らしい想像力、表現力に感激し、先輩の皆さんが良いお手本、道しるべとなって、その後を歩んでおります。娘が幼稚園時分には、先輩生徒さんのように、こんな高度なことが果たしてできるようになるのかしら?作るのに苦しむのでは?と思っておりました。しかし小学生になり、とても楽しそうに作曲している姿を見ていると先生の丁寧なご指導が積み重なって、今がある、続けてきて良かったと実感してます。毎週のレッスンを楽しみながら、自然と学んでいるのです。

また、娘が幼稚園から小学校へと環境が変わった際、キャロルに行けば、奈良先生といつもの仲間と変わらない時が過ごせ、楽しく学べるんだと、とても安心してる姿がみられました。私にとりましても子供たちがレッスンの間にお母様たちとの交流が大切な時間であります。自由な雰囲気の中、お母様たちがキャロルの仲間たちを我が子のように見守って成長を楽しみにしてくださってます。母親にとってもキャロルに通ってる年月は大切な時間、宝ものになっております。

一年生クラス Hちゃんのお母様


  子どもたちが小さいときに幸運にもキャロルリトミックスクールのことを知り、子どもたちを通わせることができたことを、本当に嬉しく思っています。息子の通った幼稚園は、初代園長先生がダルクローズ音楽学院でダルクローズ先生から直接リトミックを学ばれたことから、リトミックに力をいれており、2歳児クラスから週1回、専門の先生によるリトミックのレッスンがありました。娘を兄と同じ幼稚園には入れないと決めたとき、娘にもリトミックを習わせたいと考え、リトミックスクールを探したところ、なんと家から歩いて行ける場所にキャロルリトミックスクールがあったのです。早速申し込んだ体験レッスンで、娘はフープを車のハンドル代わりに持ち、音楽に合わせて、車を走らせたり、ガソリンを入れたり、踏切で止まったり、行き止まりでバックしたり、本当に楽しそうやっていて、娘だけでなく、兄にもやらせたくなりました。

リトミックをやっている子供たちをみていると、子供たちの魂というか、人格を作っている芯の部分では普段からいつもリズムや音楽が奏でられており、リトミックのレッスンのとき、先生からの呼びかけやピアノの音にそれが呼応して、増幅して、体の中いっぱいになって溢れ出て、体の動きになって表れているようなイメージを受けます。先生から卒業生の中にリトミックをやって編み物が上手になったと言われた人がいたというお話を伺い、しっくり納得できました。周りに音楽が流れていなくてもリトミックをやってきた子供たちは自分の体の中のリズムを自由自在に操って、どんな模様でもリズムよく編み棒を動かして編んでいけそうです。

息子が年中さんのとき、キャロルでのリトミックレッスン中に、東日本大震災がありました。私は娘とすぐそばの公園でレッスンが終わるのを待っていたのですが、近くのビルの屋上のアンテナが左右に激しく揺れて、今にも落ちてきそうでした。リトミック中の子どもたちも泣き叫んで親の迎えを待っているのではないかと思い、揺れがおさまってからすぐキャロルに行ったのですが、ホールから子供たちが楽しそうに楽器を演奏するタンバリンや太鼓やすずの音が聞こえていて、レッスンはいつも通り行われていたのです。余震でカフェのシャンデリアがちぎれそうなほど揺れるのを見ながら待っていると、いつものレッスン終了時間に子供たちがいつもと変わらぬ様子でホールから出てきました。ホールのなかで一番安全な階段のところで、子供たちを落ち着かせるために、楽器を一人一人に渡して演奏していたという先生のお話でした。先生が音楽を味方にされ、非常事態にこそ、音楽が力になってくれることを見せてくださいました。子供たちは、時には自分を落ち着かせたり、何かあったとき勇気をふるいたたせたり、自分の心をコントロールする術をリトミックのレッスンの中で培っていると思います。

二人が小さい時に、小さい時にしかできないことをさせてあげられたことが、本当に嬉しいです。リトミックをやっていたことで、これからの二人の人生の何かが変わるのではと密かに思っています。今、二人にそんなことを言っても、ただ楽しいからやっているだけと言うでしょうが、二人が大人になったとき、そんな話が聞けたらいいなと思います。
先生方、本当にありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

Fクラス Hちゃん
研究科   S君のお母様