氷姫の伝説

リトミックのレッスンでは、想像活動の中で音楽の聴き分けをします。

親子クラスから年中クラスまではとても多いです。

でも、段々と子供達が「ごっこ遊び」を卒業すると、「音楽ゲーム」へ移行してゆきます。

私は、その想像活動を考えるのが好きなのですが、中でも子供達に人気な「ネタ?」があります。

金曜日の年中クラスで、その中のひとつ「氷姫の伝説」をやりました。

これは、氷の国へ行き氷の馬を作る・・・という話なのですが

実はずっと以前に、たまたま病院で子供の絵本を読んでいたら「ムーミン」の絵本があり

その話が面白かったので、私が勝手にアレンジした話です

楽しいのは、氷姫に見つかると氷になってしまう・・・という場面です。

子供達はピアノの合図を聴いて、即時に固まったポーズをします。

面白い顔で固まった子供や、変なポーズで固まった子供もいて面白かったです。

これは身体の「緊張と弛緩」を体験させるねらいがあります。

又、氷姫が馬に乗ってどこかへ行くまで隠れて待つという設定で、子供達はグランドピアノの下へ入って目をつぶって
音楽を聴く・・・という場面もあります。

この時は、子供達が興奮して、グランドピアノの下にいるのを忘れて立ち上がらないかと私はドキドキします。

結局、馬に乗るという動きから「スキップ」の音符へ導くのがその日のレッスンの目的です。

このレッスンをするといつも自分の幼少の頃を思い出します。

家のレコード(古いですね)にスッペ作曲の「軽騎兵」があり、この曲が大好きでした。

この曲に合わせて、自分が馬に乗ったつもりで家の中を跳ねまわりました。

途中、静かな悲しい所では、傷ついた兵士になったつもりでヨロヨロして、最後にはバッタリ倒れて待ちます。

又、音楽が最初の跳ねる感じに戻る時、ガバッと起き上がる瞬間がたまらなく好きでした。

この一人遊びが、私のリトミック的な原点になっていると思います

ただ、曲はいつも同じで変化がなく(当たり前ですが)

バッタリ倒れている間は長くて嫌いでした。

でも、これがリトミックだったらどうでしょう?

何も決まっていないんです

だって先生の即興演奏だから

音楽に集中しますよね~

凄い刺激だと思います。

私もできるならば、もう一度幼少に戻ってリトミックを体験したいです(笑

音楽と一緒に、夢中になって跳ねていた気持を思い出します

だから

子供達のリトミック体験が、大人になっても忘れられないような思い出になってくれたら・・・

と、秘かに願っているのです。