2022年度

 私と息子がキャロルに通い始めたのは息子が満1歳になった時でした。今年で2年目が終 わろうとしております。感受性が豊かになり音楽に合わせてリズムを取ることやピアノが 大好きになりました。

キャロルを知ったのは友人の娘さんがすでに通われておりお勧めしてくれたからです。息子が産まれた時はコロナが流行り出した頃で児童館等も閉まっており同世代のお友達と触れ合うことが全くできませんでした。少しでも刺激になればとまだ歩くことすら出来ない状態で入会しました。

息子は1番下の年齢で1学年上の子供達が中心 でした。大丈夫かな、迷惑にならないかなと不安でしたが、裕子先生がとても優しく接して下さったのを覚えております。入会して1ヶ月ほどして、火曜日クラスに変更して美喜子先生になり今に至ります。美喜子先生もすぐに息子の名前を覚えてくださり、どんな小さな事でもできたら沢山褒めてくださいました。

キャロルが他のリトミックのお教室と違う点は世田谷という都内でありながら広い空間に本格的なグランドピアノがあることではないでしょうか。未就学時の頃から上質なグラン ドピアノが奏でる音色を聴き体を動かす事は本当に素晴らしい体験だと思います。また、タンバリン、マラカス、鈴、カスタネットなど沢山の楽器に触れる事ができるのも魅力的です。

習い始めた頃は先生のところに行ってタンバリンを叩くことさえもできませんでしたが、今では膝でビートを取ってリズムを体で感じている息子に本当に通わせて 良かったなと思っています。  
もうすぐ3歳になる息子ですがどんな場所でも音楽が流れていると耳を傾けその音楽 聴き入っています。そんな事ができるようになったのは紛れもなくキャロルの影響が大きいと思います。2歳児クラスではレッスン内容も少し本格的になり回数も増えるそうなので また親子で楽しみながら通いたいと思っています。

1歳親子クラス U君のお母様

 


キャロルにてリトミックの真髄、ダルクローズリトミックに出逢って

ダルクローズリトミックとの出逢いは、十数年遡り私が音楽大学の学生の頃でした。当時は専攻楽器を演奏することを越えた発展的な考えを持つことが出来ず、ダルクローズの重要性や魅力に気付くことは出来なかったように記憶しています。次の出逢いは、ダルクローズリトミック国際免許の事務のお手伝いの時。大変厳しくも、受験者お一人ひとりに アドバイスされる先生方の研究心を陰ながら目の当たりにし、いつか子に恵まれた時には ダルクローズリトミックからの学びをと願ったものでした。

時が経ち…息子、2歳。ようやくその時がきました。しかし自宅近くではダルクローズリ トミックのクラスを見つけることが出来ません。ひとまず近所のリトミックのお教室を探してみることにしました。
お教室を探すときの希望は主に2つ。アコースティックピアノで あること(指導者の奏でる様々な音の形に触れ、多彩な音を感じ取る力を養いたいため)。2 人体制であること(無垢な子どもが自由に音に合わせて感じるままに動くと同時に、音、リズム特徴など見本を真似ることはより良い学びとなると考えたため)。また、コロナ禍で感 染防止対策も気になるところでした。キャロルはどの希望も叶うお教室でしたので、少し距離はありましたが申し込むことにしました。

そのようにして始まったレッスン。美喜子先生の豊かな経験による子どもにも分かりや すい即興と歌でつづられていくレッスンプログラムは、始まりからおわりまでが40分間の音楽会のよう。一つ一つの愛らしい曲、楽器との触れ合い、様々な音楽的要素が丁寧に包 み込まれています。更に、ゆう先生の細やかなレッスンサポートと動きのお手本。みえないものを観る力を養い、きこえない音に耳を澄ませてみる、それは息子の今後の音楽学習において楽譜の奥にかかれている意味に想いを馳せるときにも大いに役立つことでしょう。また、音楽以外の学習や心の教育においても活かされると信じています。ダルクローズリトミックの専門的なレッスンを受けていなくとも、キャロルでのレッスンは大変楽し く、最後のお絵描きタイムは息子自身がその日のレッスンを振り返り、形にする、どの分野の学習においても大切な習慣となりました。

キャロルでのレッスンを通して息子との関わりはより豊かになりました。ふと気づけば、お教室で習ったメロディを息子自身が好きな電車の歌詞に変えて歌っていることも。 おなかにいた時から音楽に無反応だった息子がレッスンを積み重ねることで未熟ながらも 音程やリズムに工夫がみられるようになり、音楽への関心や表現はキャロルでのレッスンを通して養われたものであるように思います。毎回のレッスンで先生やお友達に会えるこ とを楽しみに、音楽の宝箱のようなキャロルで過ごす時間は親子の絆深める時間となりま した。 この一年で息子に植えた〝キャロルの種〟にいつか花が咲くのか楽しみです。 

2歳親子クラス T君のお母様


今ではレッスン後にお友達と笑い合って教室を飛び出してくる娘も、キャロルに出会った当初は家族以外とは言葉を交わすことも苦手な、少し繊細な子供でした。 当時まだ二歳。人見知りと場所見知りが強く、先生に名前を呼ばれて「ハイ」と返事をす ることが出来たのは、たったの数回だったように覚えています。それも娘にとってはとても勇気のいること。耳を澄ましたらようやく聞こえる、小さな小さな「ハイ」でした。

全員でピアノに合わせて走ったり、全員で芋掘りの真似っこをしたり、全員でクリスマスソ ングを歌うときなどは楽しそうにしていましたし、子供ながらに大勢からの注目には特に強い緊張を感じていたのでしょう。 そんな我が子に「もっと頑張ろうね」「出来るようになるといいね」といった類の声かけ が一切無かったことが親としてもありがたく、担当の先生方とキャロルへの信頼に繋がりました。

音の切れ間に歩くのをやめたら「よく聴いてるね」と褒めてもらったこと。モジモジするあまり小ぢんまりとしてしまったポーズを「小さくて素敵」と言ってもらったこと。毎週のレッスンで必ず先生が些細な”嬉しい!”を見つけてくださり、親子共々安心して通うこ との出来た初年度でした。

幼稚園に上がればキャロルでも母子分離が始まります。つい不安を口にした私に、先生は やはり「大丈夫ですよ」と朗らかにおっしゃいました。 そして本当にその通りになり、通い始めてからあっという間にもう丸五年。娘は母のいな いところでお調子者の性格も存分に発揮しながら、今では幼馴染となったクラスのお友達 と楽しそうに交流しています。

年少だったか、年中だったか、娘がよく自作の曲をピアノで披露してくれた時期がありま した。 「雨が降ってきた」と歌いながら高い音の鍵盤をポツポツと弾き、「台風」と歌いながら 低い音の鍵盤をかき鳴らす様子には感心しましたし、しっとりと降っていた雨がどんどん 速度と音量を上げて嵐へ移行していく様には、まだ音楽記号を学ばないうちからアッチェ レランドやクレッシェンドを表現出来ていることに大変驚かされました。更に協和音で一 安心、リタルダンドで曲を終わらせる、など、論理や手法として学ぼうとすれば難しいも のも、既に小さな身体に染み付いていたのです。

先日のリトミックの発表会で小学一年生になった娘が弾いたのは、星空の物語をイメージ した曲。幼い頃の気ままな即興曲とは違い、しっかり構成された音楽を仕上げてきたこと に驚嘆すると共に、長年続けてきたリトミックの成果をいつの間にか形として得られてい たことに改めて気付かされました。

今年度、妹が二歳親子クラスに入ると、長女からは毎週その日のレッスン内容を尋ねられるようになりました。 「おかあさんのおひざ~♪」という歌を覚えてる?と大きくなった娘を膝に乗せて私が歌 うと、歌そのものはやや忘れてしまっていたようですが、なんだか懐かしいかもと照れくさそうに笑っていました。以来、「スイッチぽん!でギュー」と姉妹で遊んでいます。 その妹はというと姉とは正反対の豪快な性格で、先生の指導も聞いているのかいないのか。やりたいようにやる、やりたくなかったらやらない、眠いから抱っこして、と別の意 味で親をハラハラさせます。

それでも通わせようと思えるのは、子供たちが「行きたい!」とレッスン日を心待ちにし ているから。そして何より、先生方が子供たち一人一人とその家族に心を寄せてくださっ ていると知っているから。 キャロルは、娘たちだけでなく母親である私にとっても大切な場所となりました。 まだまだしばらくお世話になるつもりです。 

2歳親子クラス Kさん・1年生クラス Sさんのお母様


娘2人がお世話になっております。 音楽が大好きで、いつも姉妹でカノンの曲を歌ったり、「音しりとり」と称し、歌い終わっ た音から次を歌い出す、と言う遊びをしたり、とにかく楽しそうに音楽遊びをしていま す。

次女は年少の4月に入会し、現在年中で範子先生のクラスに在籍しています。 入会した頃は、こだわりが強く、インプットしてからアウトプットするまでに非常に時間 がかかっていました。 自分のルールがあり、それを即時的に崩したり、順番を入れ替えたりする事が難しかった様です。 年少クラスの裕子先生には、そんなところを含め、とても温かく見守って頂きました。

年中になり、レッスンで拍子の課題をやるようになってからの嬉しいエピソードがありま す。 ある日、車中で音楽を流していたら、(その時はモーツァルトの交響曲でした)「ママ、 これは2拍子だよね?いち、に、いち、に!ね?」と言いながら、レッスンでやっていたのであろう動きをしたのです! 確かに、楽譜には4拍子で書かれていますが、指揮者は2拍子で振るところでした。

聴いて感じて反応する。楽譜にとらわれすぎずに、音楽が何を言おうとしているのか感じとる。 その第一歩を歩み出した次女に、胸が熱くなりました。 まさにダルクローズ リトミックの賜物! 大きな筋肉を使って動いたり表現したりするからこそ、しっかりと定着するのですね。 順応性や柔軟性も、ちらほらと出てきた様に感じます。 長女は現在小学2年生です。次女よりも遅く、2年生の12月の入会でした。 3歳からバイオリンを習い始め、ソルフェージュのレッスンにも通っていましたが、「動く」という経験があまりなく、音楽の重心やエネルギーの向かう方向など、音楽をする上 でとても大事なことを 身体を通して経験させたく、入室させて頂きました。 クラスのみなさんの足を引っ張ったりしないか、みんなの中にうまく入っていけるか、 色々と心配しましたが、そんな心配をよそに、みなさんさりげなくさらっとうちとけて下 さいました。 リトミックをやっていると、心も軽やかになるんだなぁ!と感じました。

そして、範子先生!先生のピアノの即興演奏は、多彩で明確で音楽的で本当に本当に最高に素敵です♡ いつも聴き惚れて夢心地になってしまいます。 子どもは良いものでも良くないものでも何でも吸収する、と言われています。そんな大切な時期に、範子先生の演奏する音楽のシャワーを全身に存分に浴びながらリト ミックしている娘たち、ぐんぐん吸収して健やかにぐんぐん成長して欲しいと願っていま す。 

  年中クラス Mさん・2年生クラスAさんのお母様


第2子で初めての育休取得、じっくり子どもたちと向き合える1年間。娘の時に取ることができなかった分の時間を埋めるべく、1日1日を大事に使おうと意識して過ごしまし た。

そんな中、娘に音楽を好きになってほしい、その土台作りに母として関われたら嬉しいという気持ちでリトミックを見つけ、親子の思い出作りの感覚で親子クラスのあるキャロル に通い始めました。

「きょーうはーなーにをーたーべたの~、パーン(パーン)、ヨーグルト(ヨーグルト)、あ~おいしそー」娘は家でも口ずさみ、私も弟を背中におぶりながらの参加でしたが毎回本当に楽しく、今日はどんなことをするのだろうと、通うのが楽しみでした。 幼児クラス、小学校入学、いろいろな節目を迎えるたびに娘のリトミックが好き、続けたいというまっすぐな気持ちは揺るがないまま、研究科も2年が経とうとしています。

1人また1人と仲間が抜けていくなかで、練習した成果が見えやすいスポーツや勉強、楽器などと違い、どういう形で結果が出てくるのか気が付きにくく、本当にこのままでいいのかと親として不安になる時期もありました。

けれど、できるかできないかではなく、音を感じリズムを感じる楽しさ、自由に表現する楽しさ、1人ひとりから出てくるものすべ てに魅力があり、娘が楽しんでいること。そして音楽だけでなく日常の中にもキラッとその魅力に気が付いたとき、続けてきて良かったなと思いました。

5年生とはいえ、気持ちを言葉にして表現することが得意とは言えない娘にとって、リトミックを通して彼女の中にある思いを自由に表現でき、認めてもらえる心地良さ。そんな時間が「1回だって休みたくない」という気持ちにさせてくれるのかなとも思います。

キャロルでできるリトミックも残り約1年間。 思う存分音を、リズムを楽しみ、輝く時間を過ごしてほしいです。 そして自分のもつ、自由で豊かな感性を一生の宝物として自信をつけ、周りの人や自分を 大事にしていってくれるといいなと思います。 キャロルとのご縁、先生方に大きな感謝です。ありがとうございました。 

研究科クラス Aさんのお母様